米国けんきゅうにっき 研究
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 今日は午後から化学科のセミナーに行ってきた。デラウェア大からスピーカーを招待したらしく、この間、友人によるとインディアナ大でも講演したヒトらしい。若手でデラウェアではやり手のassistant professorだとか。ワタシがデラウェアにいた頃には居なかったファカルティなのだが、講演内容にちょっと興味があったので聴いてみることにした。


 今回のスピーカーの写真を以前に見たことがあり細身のヒトだと思ったら、結構太っていた。少しでも将来の自分の講演スタイルの向上のために寝ずに聴いていたんだが、講演中ひっきりなしに"okay"を言っていたのが耳についた。またプレゼンの構成なんかもちょっとイントロが冗長なような気がした。まあこの辺は別に長くてダメってことはないけどね。


 ただ研究内容が二酸化炭素を電気化学的に還元して一酸化炭素を作るというお話で、電気化学に使う電極をビスマスにして電解質を最近はやりのイミダゾリウム塩を使って固体触媒様に使うっていうことだったんだが、イントロでそれ以外の部分(電気化学で必要な電力の供給源である光エネルギーの説明や生成物である一酸化炭素をFTプロセスを使って合成石油をつくる説明なんか)に結構時間を割いてたんだが、彼の研究結果にはその辺は一切含まれてないなぁってカンジ。純粋に電気化学に終始してた。


 正直言ってカレの自分の違いはなんだろうかとちょっと思ってしまったょ。もちろん業績(出版した雑誌)は自分よりすごいんだろうけど、どれも自分には見つけられかった!とか目から鱗が落ちた!みたいなことはなかったんだ。まあ来歴だろうな。2007年(自分よりも7年も後に博士とっていることになる)に学位を某超一流大学でとってそのままそこの大御所研究所でポスドク、そんでファカルティだからな。自分の来歴と比較するのも憚られそうだ。


 ところで今、自宅で論文をせっせと読んでいるんだが、もうちょうバイオ系の研究である。biochemistryじゃなくてbiologyのほうね。ヒト由来のガン細胞使っているので、たぶんこれまでの”バイオ”とは次元が違うかもな。そもそも基礎知識が不足している様な気がするので、もっと勉強せねば...


 そういえば久しぶりに化学科のセミナーに出て思った。っていうか、さすがミシガン大かもって思うことがあった。セミナーの後の質疑応答なんだが、学生の質問が結構、スルドイんだ。少なくとも自分の経験したことのなるUDやMSUよりもって意味でね。


スポンサーサイト

FC2blog テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2014/10/01 20:29】 | 研究
トラックバック(0) |
 さて未だに無職生活を続けているんだが、日中は論文を読んでいる。すばらしいことにワタシのうぉるばりんパスワードがいまだ有効なため、ミシガン大のライブラリにアクセスできるので、論文をダウンロードして読んでいるのである。まあこのミシガン大(正確にはVA)に所属していた3年間はロクに論文を精読できなかったからよいリハビリである。


 無職とはいえ意外とやることはある。こっちの社会福祉関連については後々語るとして、個人的かつ今後の仕事につながることでやることがあるわけだな。この間、カンザスに行ってきたことにちょっと触れたと思うが、これはカンザス大のある先生と面談するためだった。その結果、そこの研究内容や環境は個人的にはP450の化学よりもずっと性に合っているというのが第一印象だ。


 これまで(学部4年から現在まで)一貫して興味を持っていたのが酸素分子の活性化である。モンタナ時代はちょっと違うがデラウェア時代までは低分子量の化合物をつかった酸素分子の活性化、そしてミシガン時代はタンパク質による酸素分子の活性化だ。モンタナ時代の研究も小分子の活性化なので、大まかに言ってワタシの研究の興味は小分子の活性化といっていいだろう。


 その上でワタシの専門分野は無機化学であり、自分は特に銅イオンをエキスパートにしていると思っている。というのは修士2年を銅の錯体、モンタナの7年を銅タンパク質の研究に費やしてきた。途中、大分とミシガンでそれぞれ鉄の錯体、ヘムタンパク質をやっていたが、専門は銅(とニッケル、博士3年とデラウェア3年半はニッケルをやってたので)と自負している。(学部の指導教官も銅で有名なヒトだったが、卒業時に急逝してしまった)


 前置きがちょっと長くなったが、このカンザスの先生は銅タンパク質を研究しているということで、ワタシも原点回帰となる。しかもモンタナ時代の研究室ですすめられていたもう一つのテーマに非常に近い研究内容なのだ。そんなわけでちょっとワクワクしているところだ。今は研究の背景をリフレッシュするために論文を読みまくっている最中。そして競争的資金のための申請書を書くことになる。



FC2blog テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2014/09/24 09:57】 | 研究
トラックバック(0) |
blog_0825_2014_00.jpg 先週の金曜日がミシガン大ポスドクとしての勤務の最終日であった。ここに赴任したのが2011年の8月下旬。丸々3年間働いたことになる。ボスとの折り合いの悪かったミシガンでの3年間は個人的には正直なところ、”不愉快”の一言に尽きる。もちろんPIの資金で雇われて3年間を生き延びたわけであるから、文句を言っちゃいけないんだろーけど、最後にこのエントリにそのことをぶちまけたい。まず、写真のファイルはワタシの3年分の実験ノートと毎週提出したプログレスレポートである。実験ノート3冊で約1300ページ、レポートで500ページ超。合計1800ページの大作だ。ここにはシトクロムP450 2D6というヒト由来タンパク質の大腸菌発現系の構築、ちょう高純度タンパク質の精製法の確立、ミュータントの作成、分光学的分析に速度論的分析が記されている。


 何が不快だったのかと言えば、ボスがまったくこの仕事を評価しなかった(ように見えた)ことだ。その結果、毎週、毎回のミーティングのたびにダメだしや批判ばかりで、まったく建設的な話し合いが持てなかった。結局はこの3年間の結果からは論文は1報も出ていない。出てくる直前まで草稿は書き続けていたが、それもリビジョンの度にタイポやフォントサイズ、体裁の指摘ばかりで全然、サイエンスの話になっていない。挙げ句の果てに毎回の方針の転換やら自分の直したところのリライト(その直しも自筆なので、まず何が書かれているのを解読するのが大変!まあこれもヒトのことは言えんが...)で、すでになんだか訳がわからなくなっていた。というわけで、このネタが世に出るのは10年以内なら御の字である。まあ状況だけならDやMをとったときに似ているかな...


 ワタクシ的にはミシガンでの研究生活(ってゆーか生活)はイバラの道だったな~。まずここにきたとたんに2002年から乗っていたクルマがぶっ壊れた。これは最近、M先生の知り合いの方のKさんにガレージを紹介してもらいいろいろと見てもらったんだが、結論から言えばエンジン(カムシャフト)がもうどうしようもないとか。つまりエンジン載せ替えが必要だと。またモンタナから持ってきた自転車を盗まれたこと。鍵をU字キーとワイヤで2重にしていたにもかかわらずである。そして上記の研究のオマケに先週の終わりに2台の自宅のPCが立て続けにぶっ壊れた。もはや天啓である。まあワタシの厄年のあおりをモロに受けたミシガンでのバッドラックであるが、その中で良かったことと言えば、妻のMポンが就職先を見つけられた上に、筆頭著者で1報出せたことだろうな。


 さて最後に今後のことだが、ラボから解放されたおかげでやっと就活に集中できると思っている。テネシーの某大学のファカルティはダメでかな~り落ち込んだが、この間のデラウェアの某大学とUCSFポスドクの電話インタビューは結構良くできたと自画自賛。ただ後者はミシガンのボスと先方が電話で話し合った後に先方からのレスがトーンダウンしたので、まあそのカンバセーションでなんかあったんだろうな。案の定なんだが、先ほど別のヒトを採用したとのメールをいただいた。まあ言いたくないけどさ、なんかワタシの将来にケチをつけられまくっているような気がする。ホントーにホントーは言いたくないけどさ。


 まあこんなダークなこと書いているけど、ここでの仕事はもうオシマイ。気分一新ということで、最後にこのブログに残しておく。これから反撃ののろしを上げるのだから。


FC2blog テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

【2014/08/25 20:51】 | 研究
トラックバック(0) |
 5月に入ったので、ポスドクも視野に入れたジョブサーチを行うことにする。正直言ってポスドクはできればもうやりたくないんだがな...


 ところで先週からマンガン置換体のb5を使ってstopped-flowの実験をやっているんだが、毎日のようにボスがauto-oxidationをやっているのかと聞いてくる。そのたびにマンガン置換体存在下での電子伝達反応だと訂正しているんだが、そもそもマンガン置換体を使った実験を急かしていたくせに、なんてauto-oxidationをやっていると思うんだろうか?


 これまた同僚から聞いた話だが、1年ほど前にボスに依頼されたブックチャプターの原稿締め切りが1月前だったんだそうだが、それを無理言って1月延ばしてもらったらしい。その締め切りが昨日だった。ところがこの1月、その原稿作成には一切、手をつけなかったそうな。どうするつもりなんだろう?ちなみに教授などの学者の原稿が遅れることはよくあることなんだが、それなら雇ってるポスドクとかの助けを借りれば良いものを(前のラボがそうだった)、ウチのボスのポリシーだかなんだかで自分が書き起こした原稿しか外部には出したくないんだとか。だから我々がサポートをする余地がないわけである。さらに2月から3月にかけてまるまる1月南国のどこかの島で休暇を取ってたからね。同情の余地すらないなぁ、と思っていると向こうの方で秘書に”in your face”と連呼しているボスの声が聞こえてくるわけである。なんだかな~。


 ボスもさることながら、このラボの同僚にもちょっと閉口している。特に行き帰りのバスが同じ方向のやつだ。まあ会うたびにラボ内の愚痴と自分がいかにスゴいかをとうとうと語り続けるので、せめて朝のバスは彼と会わないように別のルートを取ることにしたのである。それでも帰りのバスは一緒になることが多々ある。つーか、ワタシの帰りのバスの時間をわざわざ確認しに来る始末だ。昨日はうまく撒いたんだがな。この余計な労力もストレスの一因だろう。


 そんな○愉快な仲間たちとともに今月の半ばにIndianapolisで開催される学会に行くわけだ。大学のレンタカー借りて、片道4時間半くらい?1泊2日の旅である。何の拷問よ!と前々から思っていたので、早々にみなのものには、Bloomingtonに居る友人に会ってからAnn Arborに戻るから、復路は別行動とアナウンスした。このままでは病に冒されてしまう...


 この学会もここでの最後の研究発表の場になるんだろうから、全データを出したいところだが、ボスにとめられている。なんでもアイデアが盗まれるからだってさ。このプロジェクトのどこに盗まれそうなアイデアがあるのかツッコミたくなるのを堪えて、やりたいようにしてもらうことにする。もう無駄な議論はワタシのHPを削るだけなので無意味だということで。



FC2blog テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

【2014/05/02 12:16】 | 研究
トラックバック(0) |
 週末はタックスリターンの書類を片付けて、その足でCaptain America 2を観にいってきた。最近、マーベルスタジオの映画にハマっているのである。昨年もIron Man 3とAvengersを映画館でわざわざ観てきたからね。自分でも意外と思うほどの熱の入れようである。


 さて月曜日。先週の半ばにボスに出した学会用のアブストのコメントが返ってきてたんだが、そこにはコメントというよりは、今やっている実験の報告を問う内容が書かれていた。ちなみに面接から帰ってきてから(それ以前もだな)、毎日、進捗状況を聞いて来るわけである(すでに同じこと4回聞かれたな、毎朝)。なにこの偏○的なナニかは?ラビット由来のソレはここでは確立されているから簡単にできるハズだというのが主張なんだが、今ワタシがやっているのはヒト由来、まあウサギとヒトじゃちがうんじゃね?と思うんだけどね。さらにワタシは面接の準備の合間を縫ってそれを作製してたから、条件とか煮詰めていないわけである。


 もともと無機化学者だからね。(○レン風に...)あえて言おう、てめー(ら)の作ったプロトコルとやらは○スである。あんな適当に書かれた文面で再現できるわけねーだろが!とココロの中で叫ばしてもらう。


 ソレをもってして、もう2週間たってもできないなんてとか言外にオレのスキルを否定しているように聞こえるわけっす。何か操作が間違っているから、過去の私の論文を精読しろとか言うわけだが、その論文にはプラクティカルなことはほぼ省かれているわけである(かわりにどーでもいい情報とかが載っている...)。たとえば酸性にするにもpHがいくつだとか、カラムの平衡化バッファの種類とかごっそり抜け落ちているんよ。これで再現できないなんて批判しているけどさ、どこの宇宙空間からやってきたお方でしょう!?とワタシは思うわけだ。


 コレってアカハラじゃね?と思うんだが、どうだろうね。まだがんばるべきか否か...


FC2blog テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2014/04/14 09:08】 | 研究
トラックバック(0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。