米国けんきゅうにっき 風の洞窟
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学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 昨夜は意識を失っていた。気付いたらベッドの上だった。しかも外は雪だしil|li_| ̄|○il|li

 なんだか女子高生のタリウム毒殺事件が日本では話題になっているのかな?タリウムは私も博士のテーマやデラウェアでの研究で使っていた。MSDSも取り寄せて、その物性や毒性を確認したことがあるよ。この少女が使っていたのは酢酸タリウムみたいだね。私は硝酸タリウムと硫酸タリウムだ。錯体化学において、一価のタリウムイオンは三座の配位部位(まあ結合を形成できる部分)があるので、三脚型のアニオン性配位子を綺麗に分離するのによく利用される。私の使用目的もまさに上記のモノだ。またタリウムは酸化されて三価のイオンにもなる。これはさらに毒性が高い。友人が有機合成で使っていたな。私も実験器具がタリウム化合物で汚れた時に王水(体積比で硝酸:塩酸=1:3の混合酸、活きがいいときはオレンジ色の液体)で洗浄していたので、たぶん廃液にはたっぷりと三価のタリウムイオンが混ざっているんだろーな。毒の話はどこかでたくさんしているだろうから、ここではもう取り上げないよ。あんまり毒とか好きじゃないし。

 今回はサウスダコタのRapid Cityの近辺にある洞窟の話をしよう。これはWind Cave国立公園というところでRapid Cityから車でだいたい1時間半くらいかな?私たちはCuster州立公園を抜けてきたので、それくらいかかったけれど、ハイウェイを使えばもっと早くいけるハズ。この洞窟の坑道は全長で189キロメートルにも達するそうで、ココに地図があるのでその巨大さを想像できるだろう。

Wind Cave National Park
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ココが風の洞窟まわりはプレーリードッグどもの巣窟

 このWind Caveのビジターセンターにたどり着いたとき、ちょうどツアーが始まったところだったので実にタイミングが良かった。しかもレンジャーはやっぱり物知りだ。後でこの洞窟特有の微生物とかいるのか、と尋ねたら、いるそうで遺伝子を調べてみると、これまで地上で発見されたどの生物のモノとも異なるとか。
 このツアー、穴に潜り込む前に自然にできた洞窟の入口の説明から入る。以下はその写真とそこの説明。誰かのおなかが写っているのはご愛敬ということで(^_^)

Wind Cave Natural Entrance
W_Cave2005_1026(008).jpgThe small hole below marks the site of the original cave opening discovered by Tom Bingham in 1881. A whistling sound and waving grasses and bushes nearby attracted his attention as he passed by.

Changing atmospheric pressure outside the cave causes the air inside the cave to adjust. When the pressure outside the cave rises, the air outside enters the cave through any openings; when the pressure outside the cave falls, air leaves the cave. Cave air adjusting to the outside pressure causes the wind for which the cave was named.

 洞窟の中はペンシルヴァニアのIndian Echoと比べて乾いていたが非常に壮大な雰囲気。

地下の世界
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 一番下の右の写真はフラッシュを焚いたのだが、この天井にある構造はこの洞窟では随所に見ることができる。これはかつての水の流れによる浸食によりできあがったものだそーで、たしかレンジャーの方は"Box Work"とか説明していたな。

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【2005/11/03 23:59】 | 国立公園めぐり
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