米国けんきゅうにっき 聖夜の音楽
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
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 昨日から2日かかるタンパク質の精製法を新人の女の子に教えていた。ヒトにものを教えるというのはものすごいエネルギーが要るのだろーか?先ほど帰ってくるやいなや、ベッドになだれ込み2時間ほど眠りに落ちてしまう。
 
 さてその女の子(Lexiという)と精製中にビールのハナシになった。彼女のフィアンセは大のマイクロブルワリ好きらしく、彼女もその彼の影響を受けてか、(モンタナ州の)ブルワリについて詳しかった。わたしもブルワリマニアなので、彼女の情報はとっても貴重だった。しかも、彼女はこのクリスマス休暇をボーイフレンドの実家(Great Falls)で過ごすとのこと。その際に近くの町にあるブルワリに行く機会があればグロウラー(ハーフガロンのお持ち帰り用の瓶)を買ってきてくれるとのこと。おおっこれだよ!と心の叫びがワタシの中で響くのであった。

 ところでこのLexi、昨日が冬至であることを教えてくれた。(ワタシはといえば、そんなことも気がつかなかったのだが_| ̄|○ )「明日から太陽の出ている時間が長くなっていくのよ。」とかなり前向きな意見。たしかにそう考えるといいね~。それに昨日、今日となんだか暖かくなってきたので、ココロはちょっと弾んでいたしね。

 そんな感じで今週はもう半ばだね。クリスマスも今週の日曜日かな。クリスチャンではないので、個人的には「ああ~、年の瀬なんだな~」という程度しか感じていないのだが、街はクリスマス色。そんなワケでちょっとクリスマスに関する音楽でも紹介しよう。以前、紹介したG. F. Händelのオラトリオ「メサイア」はかなりの人たちに親しまれていると思うのだが、J. S. Bachの「マタイ受難曲」はどちらかといえばあまりポピュラーではないのではないだろーか?この「マタイ受難曲」は新約聖書(New Testament)の最初にあるマタイ福音書(Matthew)を元テキストとして成立した楽曲だ。したがって「メサイア」よりもさらに宗教色が強い。
 「マタイ受難曲」は全曲を通して聴くと非常に長くLP時代で5枚組とかであった記憶がある。この「マタイ受難曲」で伝説的な演奏といえば、オランダのメンゲルベルグ(Willem Mengelberg、四大指揮者の一人といわれている)指揮による演奏が伝説的とまで言われているが、残念ながらワタシはこの録音を聴いたことがないのである。(ホントーに残念!)ワタシが最初に聴いた演奏はアマゾンのリンクにあるリヒター(Karl Richter)指揮のアルヒーフ盤である。(たしか区立の図書館で借りてきてぶっとおして聴いた。)だが購入したのはフルトヴェングラー(Wilhelm Furtwängler)盤であった。どーもたしかこの録音はあまり評価されていなかったみたいだが、実家にLPでおいてある。
 当時は音楽的な評価ができるわけでもなく(いまでもそうだが)、ただただ一所懸命になって対訳を追いながら聴いたものである。このおかげで聖書のマタイ福音書およびヨハネ福音書(これはやはりリヒター盤のヨハネ受難曲を聴いた)の内容を知るに至ったのである。
 この「マタイ受難曲」、当然ながらバロック演奏家の巨匠たちがやはり演奏している。とくに「メサイア」で引用したガーディナーやアーノンクールなどの古楽器の旗手たちも演奏しているので、興味は尽きないのだが最近はそんなCDも聴く機会がないな。でもこのクリスマス、こんな音楽三昧もイイかも。

 ハナシはポップスになるが、クリスマスならばワム!の「ラストクリスマス」とかマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」とかも日本にいた頃はなんとなくよく耳にした。


 こんな軽やかなメロディもまた一興である。ちょっと「マタイ受難曲」などどはずいぶん雰囲気が違うけどね。

 さてさて最後にサイエンスのお話。結構、学術の世界で話題になっていた事件。例のES細胞のねつ造論文である。

ES細胞論文は虚偽 ソウル大が発表
 【ソウル23日共同】韓国ソウル大の黄禹錫教授チームの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究をめぐる疑惑を調査している同大調査委員会は23日、黄教授らがクローン技術で患者の皮膚細胞から11個のES細胞をつくったとする論文内容は虚偽だったと発表した。
 論文は5月の米科学誌サイエンスに掲載。同大の調査によると、論文はES細胞2個のデータを基に作成したもので、2個が本当のES細胞かどうかもDNA検査などで確認する必要があるとした。
 韓国のYTNテレビによると、黄教授は同日、同僚教授に辞意を伝えた。
 調査委は「科学の基盤を傷つける重大な行為」と批判。人のクローン胚から世界で初めてES細胞をつくったとした2004年の論文や、今年8月に世界初のクローン犬を誕生させたとの研究についても調査するという。


 あ~あ、ついにやっちゃった~、というのがワタシの感想。でもたしかにScienceとかは世間では一流紙と言われているし事実そうなのだが、純粋な学術的観点からいえば、ちょっと違うんだよね。まあぶっちゃげたハナシ、ScienceとかNatureは一般向けの色彩が濃いのだよ。だからもし学術的な議論が必要で、それらに掲載された論文を読むと、もしかしたら必要な詳細な記述がないことの方が多いのだ。そうこれらの雑誌にはインパクトが大きいものが掲載されるためである。だから詳しい実験の状況とか議論を知りたければ、その世界の専門誌に結局、当たらなければだめだとゆーこと。
 ワタシは黄教授の論文を実際には読んでいないが、アメリカ化学会発行のChemical & Engineering Newsでは"限りなくグレーであること”を指摘していたね。でもこれは研究内容とゆーよりも、倫理的問題についてだった。だからScience誌掲載の論文がたとえねつ造だったとしても、ほかの結果はまだなんともいえないのではないだろーかね。まー期せずして弁護しているカタチだが、ほかの専門誌に投稿された論文についても詳細に検討すべきだと思うよ。共同通信に記載されている"三段論法的帰結”ではなくてね。

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【2005/12/23 12:52】 | 音楽
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