米国けんきゅうにっき タマシイの雄叫び
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 さてちょっとナチュラルハイ。昨日、歯医者に行って来た。前回の診断(一週間前)で虫歯が沢山あるとか。つまり治療しなければならないワケ。東海岸に居た時は歯科治療の保険がカバーされていなかったので、多少何か問題があっても行かなかったのだが、ココではそれがカバーされている。まああと痛いので治療を決断したのだった。
 ワタシの歯は実はあんまり強くない。ナゼかといえば、ホントーに小さい頃、大きな火傷を経験したことがあるのだが、その際に免疫力低下を補うために小さな身体にしては多量の抗生物質を投与されたのだ。どうもこの影響が10代半ばまであったらしく、歯医者には足繁く通ったものである。(まあ相関があるかどーかは実際、わからんけどね。)そんなこともあってちょっと米国に行く際に歯の治療は心配の種であった。そう今を去ること5年半前、日本を去る直前に歯医者に駆け込んで診てもらったことを思い出す。あのときはこんなに長くなるとは思っていなかったので、ちょっと心配だったのだが「まあ、なんとかなるでしょ!」とも思っていた。だから5年もの期間を耐え抜いたワタシの歯たちには感謝したいね。

 さて歯医者である。米国での虫歯の治療ははじめて。なんだかいきなりたどり着くやいなや血圧を測定してもらう。どうもどれだけリラックスしているのかを調べるみたいであった。ワタシはといえば、年甲斐もなく緊張していたみたいで、妙に高い血圧値を示す。さすがにこれにはびびったのだが、ちょっと間をおいたら通常値に戻った。治療自体はなんだかあっけなく終わった。これは虫歯になった歯は昔、日本の歯医者で神経を抜かれていたため、痛みを感じないようになっていたのだ。ただ次の治療は痛そうだ。どうもまだ神経が残っているらしい。


 今日はまだラボにいる。明日で大学はセミスタ最後の日なのだが、まあワタシにはカンケーない。どちらかといえば学生が居なくなって、駐車場を探しやすいというメリットの方が大きいのだ。

 今日はなにをやっているのかといえば、またタンパク質の精製。前回でヒドイ目に遭ったばかりなのだが、まだ残りのタンパク質をきっちり精製しなければならない。ただこのステップも個人的にははじめてでかつチャレンジングな実験だ。目的のタンパク質は亜酸化窒素還元酵素の完全還元型。この状態の構造をみたものは未だ人類にはいない。つまりそれだけ精製の難易度が高いワケだ。このタンパク質は通常の状態でさえ、酸素と反応して失活してしまうのだが、これがさらに酸素に対して不安定になった状態と考えてもらいたい。この精製および、明日は結晶化に挑戦だ。結晶化の条件はすでに目星がついており、生化学用のグローブボックス内(内部雰囲気は5%水素と残りは窒素。有機合成用のやつとはずいぶん組成が異なる。)で結晶化を行う。方法はハンギングドロップ法だ。

 現在、その精製を行っているのだがサイズエクスクルージョンの導入体積が1.2mLに対して、サンプルが4mLあるため4回、これを流さなければならない。今夜は朝帰りになりそう......UMからEPRの測定にMichellaが来ていたが、さっき終わったみたいで今夜はワークアウトした。帰りがけに夕食を誘われたのだが、ちょっと手が離せない。泣く泣く辞退だ。彼女たちは狂牛病の原因、プリオンの研究をしており、今、まさにワタシのそばでプリオンタンパク質が透析チューブに入れられグルグル回っている。ああ、なんだかシュールだ。

 ああ、今日の晩ご飯、何にしようかしら......

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【2006/12/15 14:54】 | 研究
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