米国けんきゅうにっき ぶ~ときゃんぷ(その1)
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 ラボのFくんは今後、何年かはモンタナに学生として滞在することになる。そして、この入学前の空いている時間に自分専用の高速なPCが欲しいという希望があった。ワタシは以前から自作PCを勧め(洗脳し)てきたのだが、とうとう決断したようだ。しかしながら彼はまだクレジットカードを持っていないため、またまだホストファミリーの家に住んでいるため、通販でパーツを買うというのは難しい。そういう理由からワタシの家にパーツを送り込んで、ココで建造するということに相成った。

 過去、数年間の間にワタシは同期のOくんや後輩のG、Uをそそのかし、自分を含めると7回ほどPCを建造していることになる。パソコンのトレンドはかなり早く、半年前のPCでも陳腐化してしまうことがよくあったのだが、最近はCPUの進歩も鈍化しており、自作をする(PCを買う)にはちょうどよいタイミングかもしれない。さて前回のワタシの自作ではAMD製のCPUを選択している。自作をする際に、最初に決めるべきことはIntelかAMDか、どちらのCPUをチョイスするかである。昨秋ではAMDの規格(ソケット)が過渡期であったため、Athlon64 X2 4200+(AMDのCPUブランド、2.2GHz駆動)がほぼ底値(たしか$180くらい)であった。しかし今回は、さすがに性能やコストを考えると、AMDはあり得ない。FくんにはIntelのCPUで攻めることを伝える。彼のチョイスはIntel Core2 Duo E4300(1.8GHz駆動)で、おそらくワタシのPC以上の性能(周波数は低いが)を叩き出すと思う。

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通販で購入したものまずは説明書をよく読むCPUを取り出す

 自作での大敵は静電気だ。これのせいでチップそのものが破壊される可能性がある故、直前にシャワーを浴びてスッポンポンで作るのが理想だが、今回はナシ。パーツに触れる前に必ず金属に触れてカラダに帯電した静電気をのぞく様に説く。

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CPUがソケットにささるメモリをさすでかいのはCPUクーラー

 まずはマザーボード(写真中央にある、緑色の四角い板)に必要なパーツをさしていく。順番はどーでもいいが、ここではCPU、メモリモジュール(板の左にある金色の櫛みたいなやつ)、CPUクーラーと。以前はメモリモジュールの規格が玉石混淆しており、マザーボートによってはモジュールがささらなかったり、相性があったりと問題の発生する第一原因だったのだが、最近は一般ではほぼDDR(double data rate)2 SDRAMに統一されつつあるようだ。しかも今回は金色のヒートスプレッダ(発熱を分散させる金属板)がついており、なんだかカッコイイ。ワタシのPCにはDDR SDRAM(一つ前のモジュール規格)がささっているのだが、これにはヒートスプレッダが搭載されていないので、メモリも発熱が馬鹿にならなくなってきたのだろう。なお2つのモジュールをさしている理由は2つのチャンネル(データの通り道)を確保することで、転送速度を向上させるためらしい。(これをdual channelと呼んでいるね。)メモリは2Gバイトだ。
 個人的にはCPUクーラーを乗っける過程が一番難しいと思っていた。以前はCPUのコアがむき出しで、クーラーを圧着させるときにコアを破損させてしまうことがあったためだ。しかし今はCPUのコアもヒートスプレッダで覆われており、その心配はない。しかしあいかわらずCPUクーラーはデカイね。

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ビデオカードの確認PCI Eにさすボードをケースに収納

 ビデオカードなどの拡張カードをマザーボードにさすまえに、マザーボードをケースに固定する。今回のケースはボード固定部分がケースから分離できる様になっており、この金属板にマザーボードを固定する。
 ビデオカードはFくんのコダワリらしく、nVidaiのGeForce7900GSだ。すでに8000シリーズがnVidiaから発表されているが、これでも前世代のチップでは上から2番目くらい。はっきりいって一般人にはオーバースペックだが、彼には何か思うところがあるのだろう。現在のビデオカードはAGP(accelerated graphic port)ではなくてPCI Expressという規格スロットになった。ビデオ表示の転送速度がAGPの規格では追いつかなくなってきたためだそうだ。また最近はGPU(graphic processing unit、ビデオカードに搭載される演算装置)にCPUの不得意な計算(主にベクター演算というそうだ)を肩代わりしてもらうという発想が出てきており、その布石もある。こういったビデオチップをGPGPU(general purpose GPU)というらしい。
 この建造中のPCにはあと無線LAN、USBのPCIカードが搭載された。この後にケースに収納して、ケースのスイッチとの結線を行う。これはマザーボードの説明書に書いてあるので、これを参考にして配線し(といってもピンにソケットをさすような作業)、最後にケースにHDDと光学ドライブを固定して電源コードとマザーボードとの配線をする。そしてATX電源ケーブル(長方形のちょっと大きめのソケット)をマザーボードにさして完成だ。

 組み立て自体は2時間弱でできたのだが、HDD(500Gバイト)のフォーマットに時間が掛かったのと、最近ではめずらしいのだが、PCIカード同士の干渉のためWindows上でのドライバのインストールに問題が発生して、思いのほかの長時間のブートキャンプであった。

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【2007/07/09 03:46】 | コンピュータ
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