米国けんきゅうにっき BigHole古戦場ふたたび......
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 昨夜は9時頃に帰宅した。往復で740マイル(約1200km)を走ったことになる。さらに(これは次回のエントリで紹介するが)今回のメインであった氷河まで全道程で約7時間、山の中をうろついていた。たぶん30代になってから最長時間のハイクだ。
 帰宅してからまもなくして土砂降りの雨が降ってきた。これで夜半には涼しくなったのだが、今日のお昼には暑さが戻ってきた。本当にここは避暑地として成り立つのだろーか?

 今日のエントリはHig Hole National Battlefieldを紹介。以前にもこのブログで紹介したが、トレイルまでは立ち入らなかった。あのときは日没が近づいていたためだ。
 さて前回のBig Hole Battlefieldを紹介したエントリでも触れているが、ココはネイティブアメリカンの一部族、Nez Perceと合衆国騎兵隊が戦った場所である。そして個人的にNez Perceといえば、左のAmazonのリンクにある漫画をいつも思い出すのだ。"いい大人が漫画なんて......"と思われようが、"このオタク野郎がっっっっ~"と罵られようが、この漫画で涙流したという過去を忘れないのでアル。
 そもそもこの漫画、"修羅の門"とゆー格闘を題材にした物語である。この修羅の門という物語に於いては"陸奥圓明流"という架空の古武術が重要な役割を演じており、その主人公を通して"活人"拳のアンチテーゼとして描写されている。この本編の主人公の先人をオムニバス形式で描いたモノが"修羅の刻"シリーズである。特に今回のNez Perce族と関わりのあるものがリンクにある第4巻。幕末から維新の時代、この物語の主人公、"雷"が北米大陸に漂着したところから舞台は始まる。
 幕末から維新の時代といえば、合衆国もまだ西部開拓の時代であった。Kevin Costner主演の"Dance with Wolves"でも描かれている様に白人によるネイテイブアメリカンの迫害の時代である。Nez Perceもまた居留地に押し込められることを強いられていたのだが、比較的従順に白人との協定を守っていたと伝え聞く。しかしさらなるやせ衰え、狭い土地へと追いやられそうになったときにNez Perceはついに白人たちに反旗を翻したのだ。このあたりの史実と上記の"修羅の刻"という架空の物語はリンクしている。

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Big Hole古戦場にて
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トレイル入り口の橋
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展望から眺める古戦場
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トレイル途中にある記念碑

 一人の男が日本から北米大陸に渡り砂漠で行き倒れていた。男は死を覚悟するが、そこにNez Perce族の青年、マッイイツォが通りかかり、彼から「干し肉」を分け与えられる。男はマッイイツォに雷(あずま)と名乗り、「死ぬことをやめ」てNez Perce族のキャンプへ向かうことにする。雷はそこで、領土と家族を奪った白人への復讐心に燃える少女、ニルチッイと出会う。二ルチッイは弱虫の雷を嫌い、彼が止めるのも聞かずに復讐のため一人で仇の白人である「死の五人組」の住む村へ向かう。そして雷もニルチッイを追った。雷とは何者なのか。 ニルチッイは復讐を果たせるのか。


 Wikiの引用を少し手直しした。導入は上記の通りだが、物語の終盤、Nez Perce族は騎兵隊に追いつめられる。そしてそのとき"雷"はマッイイツォの"恩"に報いるため、そしてNez Perce族の女子供を逃がすために大多数の合衆国騎兵隊の前に立ちはだかる。ニルチッイに「死ぬなよ....」という言葉を遺して......

 実際のNez Perceは女子供の犠牲を最小にとどめカナダの国境まで逃げ延びたとされる。そんな中、このBig HoleはNez Perceと騎兵隊の最大の戦場となった場所だ。今から100年以上前、そういった血生臭い事実がこの場所であったこと、モニュメントに彫られている事柄から感じるコト、そしてちょっとコドモっぽいけど昔、読んで涙した漫画のことを想いながら、目の前にある平穏な風景を唯々眺める時間はあらためて今という時代における安寧を認識させてくれる。

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【2007/08/07 09:23】 | 国立公園めぐり
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