米国けんきゅうにっき iPod修復
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 さて前回のエントリと趣旨がかなり異なるのだが、忘れないウチに書いておこうと思う。(Theodore Roosevelt国立公園の旅の続きは次エントリでね)

 以前にもちょっと触れたが、ワタシのiPod(第4世代のヤツでいわゆるクリックホイールといわれていたもの。iPod Photoと同世代の機種だがLCDはモノクロだ)は今年の始めに昇天してしまった。いわゆる"sad iPod"が表示されたのだ。Appleのサイトにも記載されているが、こうなった場合、まず診断モードにしてチェックするのだが、ワタシのiPodはすでにその診断モードにすら以降できない状態であり、「ああ、完全に壊れたんだな」というあきらめモードとなっていた。(多くは内蔵のHDDが壊れたことを想定して診断モードが用意されているのだと思う。)実際、Appleの説明では、このような状態はすでにどこかのチップが壊れていて、修理不可。新しいのを購入しましょう(^^)というコトらしい。

 そういったワケで約半年ほど放置していたのだが、ある日、ふと気づいてしまったのである!!「おお、eBayならロジックボードくらい売ってそうだな~」と。そこで探してみると(4世代のものは)$30くらいで購入できるではないかね。即刻、手配して修復を試みることにしたわけである。まず断っておくがAppleの製品は基本的に中身を開けることを前提で作られていない。(当然、保証外でもある。)従って真似をする方は、壊れてしまってもワタシは保証できないのであしからずである。

 さてまずiPodの開け方だ。実はコレが一番の難関だと思う。最近はサードパーティで代替バッテリの交換キットが販売されており、そのキットに開け方などが記されていたりするので、そちらを参考にすればよりキレイに開けられると思う。ワタシはといえば、ちょっと乱暴だ。マイナスの精密ドライバを樹脂部分とアルミ部分の境目に押し込んで無理矢理、こじ開けた。実際はこの部分ははめ込んであるだけで、壊れそうな部分は無いといって良いのだが、ドライバが溝からはずれて外装に傷を付けることもあるので留意してほしい。なおこの過程は多少無理しても電子部品にはいっさい触れないので、そのあたりの心配はしなくてもいい。

iPodG4_01.jpg
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青いラバーで隅を保護されているのが1.8インチのHDD、オレンジのリボン配線で基盤とつながっている。もう一つの細いオレンジのリボン線はイヤホンジャックやロックなどのスイッチ類の基盤とつながっている。HDDを外し、基盤を固定するビスをすべて外したところ。基盤左下はLCDとの接続端子、右下はクリックホイールとの端子、そして右上はバッテリー端子だ。解体した部品を並べてみました。ケースの白い部品にはLCDとバッテリーがのっている。

 最初は通電部分であるバッテリーを外すことをオススメする。バッテリーの結線は赤・黒・白の3本のリード線が白い樹脂製のターミナルでつながっているヤツだ。
 さて中身を見るとまずHDDが目に入るはずだ。これは東芝製の1.8inchで日立製ではない。(インターフェイスのピンアサインが異なるので互換性がない。)だから容量をアップさせたい場合は東芝製のHDDをかならず選ぶことだ。いまだと40Gで$100しないんじゃないかな?まあAppleに修理にだすよりかは安く済ませられるだろう。
 まずはこのHDDを取り外す。続いてイヤホンジャック部の基盤とを結ぶ小指サイズよりも小さい幅のオレンジのリボン線を本体基盤から外す。これは基盤の樹脂製の凹型ターミナル(リボン側は凸型)にはめ込まれている。いずれもはめ込める方向は一義なので、元に戻すときに迷うことはないはずだ。

 次にコの字型のコを上に向けるように基盤をおいた場合(上の真ん中の写真の基盤を30°ほど反時計回りに動かした状態)、基盤左下にLCDをつながっているリボン配線との接点がある。ベージュ色の樹脂製ターミナルがそれだ。この上の黒い部分は動くのでこれをはねあげるように基盤と垂直方向に動かす。(これはリボン配線の固定機構だ。)これで配線が自由になるので注意深くベージュの樹脂部分から引きずり出すのだ。(意外と丈夫なので、あまりおそれなくてもダイジョーブ)同じ要領で基盤右下にある小さなベージュのターミナルにつながっているリボン線を外す。(これはクリックホイールの結線。)これで基盤の配線はすべて取り外したことになる。

 基盤自体は6つのビスで本体ハウジングに固定されている。このネジは星形の穴のもので、いわゆるトルクスネジというヤツだ。(Appleはこのタイプのネジを使うのが好きなのかね。むかし、SE30を分解したときもトルクスネジだった。)トルクスドライバーは日曜大工センターみたいなところで手に入るハズだ。(こちらではHome Depotで売っていた。)

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これがトルクスドライバ。たしか$5くらい左がeBayで購入した基盤、右が古い方クリックホイールのリボン配線と基盤を付け直しているところ。上述とはただ逆の手順で作業すればよい
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iPodG4_08.jpg
基盤上の全ての配線が完了HDDとリボン配線の結線。向きは一義で決まっている完全に復活しました

 購入した基盤にはHDDとの接続用リボン配線が付属していなかったので、古い基盤からのものを流用する。この脱着もLCDやクリックホイールのリボン配線と同様の要領で作業する。だだし基部が接着テープで固定されているので、これをはがさないとターミナルが見えないのだが。
 この外したリボン配線を新しい基盤につなげて、上記と逆の操作で基盤に各リボン配線をつなげる。そしてトルクスビスで本体に基盤を固定。(この順番の方が作業しやすい。)最後にHDDをリボン配線につなげ、バッテリーを結線させれば終了だ。

 Appleの有償修理だとかなりの額を請求されたあげく、何日も待たされるのが、ものの30分ほどで作業は完了。出費は$30くらいだ。作業自体もそんなに難しくないので、かなりオススメである。(ただし作業中の静電気には注意!!)

 なにはともあれ、今回の作業で構造を把握したので、将来的には容量の増量なども検討しようかと考えている。つまり今回発表されたようなHDDベースのiPodを将来に渡って買う代わりに今のiPodを延命させる方向である。またワタシは携帯で動画とかを鑑賞するのにあまり興味がないので、今回のiPod classicの160Gというのはちょっとオーバースペックなのである。(Cover Flowはちょっとイイと思ったが......)だから新規で購入するならシリコンベースのiPodが個人的にはもっとも興味があるねぇ......

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【2007/09/08 19:20】 | コンピュータ
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■ 用途と特長 ■・微細なネジの取り付け取りはずしに最適なドライバー。・柄は金属製で、末端部が自由に旋回しますので、指先で軽くおさえたまま 軸を回すことができます。・時計、カセット、ラジオ、眼鏡、精密機器、プラモデルなどの修理組立に。・樹脂ケース入り。【
2007/09/16(Sun) 03:14:52 |  ドライバーのレス