米国けんきゅうにっき 返ってきた血液検査
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 一昨日、昨日と2005年にノーベル化学賞を受賞したSchrock教授の講演がMSUであったので聴いてきた。Schrock教授といえば錯体の分野では教科書にも出ているSchrock型カルベンで有名だが、ノーベル賞の受賞に伴い一般の人たちにもその名前が知れ渡ることとなる。化学科での講演はバリバリの有機金属がテーマだったため多くのMSUの学生やポスドクはつまらなそうにしていた。(改めてMSUの化学科は合成系があんまり強くないなぁ......)逆にロッキーミュージアムで行われた一般向けの講演は聴講者みんなが楽しめたのではないだろーか。少なくともノーベル賞の授賞式の様子をユーモアをまじえて説明してくれたのはなかなか興味深かった。特にスウェーデン王室による授与式の写真は学者として感慨深い。なにがそういう感情に走らせるのかといえば、学者はある意味、”オタク”なわけである。そんなヒキコモリ系がもし突き詰めれば最上の頂にたどり着けることができるかもしれないという道をSchrock教授が示してくれたよーな気がしたから。もちろん自分がそんな場所にたどり着くとは思っていないが、ちょっと荘厳な気分にさせてくれた写真であった。
 他にも教授のお母様が聴講されていた(どーもBozemanに住んでおられるらしい)。授賞式にも参加されている様子の写真が講演で出てきており、教授の昔話にたいしてしきりにうなずいておられた(ワタシの席から比較的近くに座っておられました)。さぞかし誇りに思っていることだろうし、すごい親孝行だよね。
 とにかく刺激的な講演であった。実は2004年のPhiladelphiaで開催されたアメリカ化学会の年会で同時受賞者のGrubbs教授の講演も聴いたことがあるのだが、今回の講演の方が印象に残りました。

 ハナシはかわって血液検査である。前回の検査では血清中の鉄イオン濃度が標準値よりすこし高いということだったので、これを再確認するために行ったワケであるが......さて結果は、ふたたび高い血中鉄イオン濃度を叩き出したorz そもそもどこから鉄分を摂って居るんだ?(どーもアルコールらしい......)医者のコメントでは十分健康でるというものだったのだが、これはおそらくアメリカ人基準であろう。
 今回はこの鉄イオン濃度に加えビリルビン濃度も少し高かった。これはポルフィリン環が開裂してピロールが鎖状になったもので、キレート能はないらしい。まあ鉄イオンの増加という結果と一致しているね。でも前回は標準値内だったので注意していなかったのだが、今回のビリルビン濃度は上限をすこし上回る程度であったので、次回はまた変動するかもしれない。

 鉄イオンが過剰にあるばあい、よく知られているものにヘモクロマトーシスという疾病がある。主に白人の遺伝病らしいのだが、後天性のものもあるようだ。これは血清中の過剰鉄イオンが各臓器に負担をかけるというものであり、加齢とともに注意が必要になってくる。ちなみにワタシの血の色は結構、鮮やかに赤いのだが、ヘモクロマトーシスのヒトの血はもっと茶色っぽくなるらしい。まあ気を付けるということだな。

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【2008/03/28 12:57】 | 生活
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