米国けんきゅうにっき みくみくだんす
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 ボーカロイド(Vocaloid、略してボカロ)をご存じであろうか?元々はヤマハが開発した音声合成技術のことだが、この技術をエンジンとしてクリプトンフューチャーメディア社が”初音ミク”という合成音声デスクトップミュージックソフトウェアを開発・販売したのは記憶に新しいと思う。さて具体的にはなにができるソフトなのかといえば、詳しくはリンク先のwikiの記事に譲るとして、簡単に言えばサンプリングされた人の声を楽器の音色と見なしたシンセサイザーと思っていただければ良いだろう。だから実際の楽器を弾けなくてもデータを入力すれば演奏できるのだが、そこはいろいろとコツがあるらしい。そして、そんなコツを獲得した”職人”たちにより既存歌謡曲のカヴァーやオリジナル曲がニコニコ動画やYouTubeにアップロードされ、一部では祭り状態になっていた様である。

 さてこの”初音ミク”だがソフトウェアのパッケージには緑色の髪の少女が描かれており、この少女、初音ミクが歌っているというのがコンセプトだ。それ故に二次創作としてイラストなども多々描かれているのだが、それ以上に興味深いのが三次元化してこれを楽曲に合わせて踊らせようというもの。そのために樋口氏が3Dモデルのモーションをカンタンに構築できるようなソフトウェアを開発したのだ。当初はクリプトン社の著作権ポリシーのため公開されていなかったが、後に可能となる。それがMikuMikuDance(通称、MMD)である。(このMMD、樋口氏が個人的に3Dモーションを作るためにもともとは書き上げたのだそうだ)

 MMDはフリーのソフトウェアで誰でもVocaloid Promotion Video Projectというサイトでダウンロード可能だ。もし興味があればダウンロードしてインストールしてみるといい。3Dモデルツールにもかかわらず、非常に軽いソフトなのでマシンスペックの要求はそんなに高くない。(ただし下のリンクはDX9cのインストールを要求しているので、外部ビデオカードがあった方がいいだろう)

Miku_config.jpgRinRen_config.jpgNeru_config.jpg
オリジナルというか最初にビジュアル化された初音ミク、第二世代ボーカロイドエンジンを採用し音声ライブラリは声優の藤田咲が担当鏡音リン・レン、続いて発売されたボーカロイド、こちらも第二世代エンジンでライブラリは声優の下田麻美が担当亞北ネル、2ちゃんねるで創作されたキャラ、”飽きたから寝る”という書き込みにちなんで
KAITO_config.jpgMeiko_config.jpgHaku_config.jpg
KAITO、第一世代エンジンを使用、音声ライブラリはスタジオミュージシャンの風雅なおと、クリプトン社のボーカロイドでは唯一の男性声咲音メイコ、MEIKOというやはり第一世代のボーカロイド、ライブラリはシンガーソングライターの拝郷メイコが担当弱音ハク、初音ミクをうまく使いこなせないユーザーの憂鬱を擬人化したキャラ......だそうだ


 あんまりの完成度の高さに感動したユーザーが購入したいと樋口氏に送金するも金銭を受け取る気が無いため買わせてくれないという「振り込めない詐欺」や、こうした反響に対し樋口氏は「寄付してもいいと言ってもらえるのはたいへん光栄だが、それほど気に入っていただけたら、ぜひこのソフトを使ってすばらしい動画を作って公開してもらい、私をニコニコさせてほしい」とコメントなど心温まる逸話が伝えられている。

 確かにこのMMDの出現で3Dモデルのモーション作成は非常に効率的になったと言えるのだが、それでも一つの楽曲の振り付けを作るには並大抵の努力ではないだろう。にもかかわらずニコニコ動画内ではこのMMDを使う職人達がその持てる能力を駆使して競い合うMMD杯なるものが開催されていた。そしてその中には感心するようなデキの映像がたくさんあるのだ。そんな中でワタシがちょっと感動してしまった作品を紹介しよう。Let's Dance Now、MMDユーザーのための応援歌で完全オリジナル、そして第二回MMD杯のエンディンクテーマに選出されたそうだ。個人的に元気が出る曲なんで、オススメです。



 もう一つはそのアコースティクバージョン。



 あれ、目から変な水が......

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【2010/06/13 21:47】 | コンピュータ
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