米国けんきゅうにっき ヒトにものをおしえるということ
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 なんだかいつになく仰々しいお題ですが、現在、学生の面倒を見ている。米国のNational Science Foundation(NSF)にはResearch Experiences for Undergraduates(REU)というプログラムがあり、ワタシが所属している研究グループもこのプログラムに参加しているのだ。

 実は昨年もそんな機会がありハワイから日系米国人の学生がやってきたのだが、ワタシの日本帰国の日程の都合上教えることはできなかった。しかし今年はまあ、フリーということでワタシにまたお鉢が回ってきたわけだ。

 しか~し、問題もあったのだ!ワタシのビザの都合上、6月1日から14日は米国内の研究施設でいかなる研究行為も行えなかったため、その学生(彼女は6月7日にこの大学にやってきた。出身大学は西海岸の私立だが出生はモンタナだそうだ)を指導できるようになったのはつい1週間半前。ワタシが使えない間は同僚のKimが面倒をみるというカタチに落ち着いていた。ちなみにその学生の指導方針はすでにボスに提出しており、それに沿った内容で研究を行うということになっていたので(これは昨年のハワイ出身の彼のために書き上げていた)、まずはそれに必要かつカンタンなブルー銅タンパク質の精製をKimに面倒みてもらったのである。

 どうも最初のトライアルは大腸菌を育てすぎた(まあ長く放置しすぎた)のでほとんどタンパク質を採れなかったのだが、二回目はうまくいった。はっきり言ってKimが教えていたので装置等の操作などのコーチは放置気味でも問題なく精製できたというのも大きいが、なかなかどうして優秀だなと思うこともしばしば。(REUの学生が優秀なんてことは稀ではないかね......)

 そーいうわけで精製後の分析を指導することに。まずは電気泳動とタンパク質濃度の決定、銅イオンの含有量の決定を教える。BCA法と280nmの吸収帯から濃度を導く方法を教えていたとき(ワタシは両同定法の結果が一致する、あるいは近くなるまでやり直すように指導している)にもう一人のundergradの学生がワタシとそのREU学生のやりとりを聞いていたのだが、そのときなんで両方の同定法を行うのか聞いてきた。彼女(REUじゃないほう)は同僚のDaliaが面倒を見ていたのだが、ヤツ、BCA法を教えなかったらしい......仕方がないので一緒に説明することにしたのだが、その娘はちょっとDaliaに怒ってたなぁ......おおかたDaliaはメンドーくさかったから教えなかったんだろうど。(実験の手数が少ないやつの典型だなってのもあるんだが、今秋からワシントン州の大学で臨時講師として赴任するのにダイジョーブなの?とは思った)

 ブルー銅タンパク質の精製は一段落着いたので、今日から亜酸化窒素還元酵素の精製を始めた。正直言ってREUの学生には荷が重いかなぁとは思っていたのだが、精製一日目はうまくいったね。まあこの調子で明日も乗り切りたいところだが、当たり前なんだけど、自分で精製する以上に気を遣うもんだな。

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【2010/06/29 19:34】 | 研究
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