米国けんきゅうにっき マイクロピペッター
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 久しぶりに実験の話でも...とはいってもただの愚痴だが。


 実験器具のひとつにピペットというものがある。日用品的には”スポイト”の方がなじみだろう。


 少量の液体を吸い取って計量する科学器具なのだが、当然、その計量は非常に高精度であるべきである。特に生化学用のピペットとしては、使い捨てのマイクロチップをピペッターという器具に装着して使う。これは1ミリリットル以下の液体、場合によっては0.1から1マイクロリットル(1ミリリットルの1/1000)の液体を計量することができるわけだ。


 その話から非常にデリケートな器具であることは想像に難くないと思う。そう、定期的に校正が必要なのもその証拠なのだ。


 そんなマイクロピペッターなんだが、ワタシは現在のラボでの使い方に不満がある。まあこんなことはどこのラボでもありそうな問題なので、ウチのラボは個人で1セット分のマイクロピペッターを持たせてくれている。さらにこれも精度低下やコンタミ(実験室内で想定外の物質が実験中に混入してしまうこと、日本語では実験室汚染とかいうそうです)などの問題を避けるために各人の実験台にピペッター台も用意されている。


 で、不満のハナシ。


 ウチには共同研究者のラボから学生が出向してきて実験をしているんだが、その学生の実験器具の使い方とかマナーとかがまったくダメダメである。どれくらいダメなのかといえば、たとえば遠心器で菌を集めたのことなんだが、遠心管から菌を含む液体培地が漏れて来てたのか、ちょ~汚い状態で放置とかね。どれくらい汚いかといえば、ローター(遠心器の中にあって実際に回転する部分)の下が液体培地の海になっているとか...ハイ、大変な悪臭でした。


 ...まあそこはいいや。もう何度、注意してもその辺は改善されないから。問題なのは、上記の個人で管理されているマイクロピペッターね。何の断りもなくもっていくは、元の場所のラックに帰ってこないわでまあ大変。名前入りのステッカーを貼ってもそうだから、もうどうしようもないね。この時点でかな~りイライラするんだが、それ以上にアタマにくるのは、各ピペッターの測定範囲を超えて使っていること。マイクロピペッターにはそれぞれ測定範囲というものが決まっている。たとえば200マイクロリットルのものなら50から200とかね。それを8マイクロリットルとかであわせて使っている。これはその計量精度ばかりでなくて、ピペッターそのものの校正もおかしくなるレベルなわけだ。


 そんなことが今朝、ラボに着いてみたらわかった。まあこんなことが日常茶飯事でここでは繰り広げられているわけ。まあこの辺もさっさとここから移りたい理由のひとつだな。



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【2013/03/27 08:38】 | 研究
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