米国けんきゅうにっき やっちまったのか、それとも確信してたのか?
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
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 ちょっとまじめな話でも。まあ取り留めない文だけど。例のST○P細胞、大変なことになってるな...と思ったら共著のセンセイが論文撤回の示唆をしだしたのが昨日のできごとである。


 さてこのブログではこの話題、触れないでいたのだが、個人的には某掲示板やらメディアやらでフォローしていた。彼女らのNatureに掲載された投稿論文が話題になったときは純粋にすごいなぁと思ったのだが、それと同時に一研究者としてドロっとしたクロいものがココロの中にあったわけである。まあ有り体に言えば嫉妬みたいな?ものがあったから、あえて触れないでおきました。


 専門もぜんぜん違うのでそんなこと思う必要もないんだが、その論文を流し読みしたのが1月ほど前。分野がそうだからなんだろうけどさ、用語とか試薬なんかが自分の使っているものとはぜんぜん違うからね。だから専門外のヒトが初見で見てもなんかその基礎原理とかそういうのが一切わからないんだよね。そもそもそういうのを著者たちがちゃんと把握・理解しているという、なんていうか担保みたいのはないのかと思ったわけである。そして今回の各方面からの疑問である。


 最初、いろいろと黒いうわさが出てきたときは、個人的には捏造とは思っていなかった。どちらかというと、再現実験や対照実験がおろそかでミスアサインメント程度だろうと。データの誤解釈とでもいおうかね。それならよくある話だし、ピアが追試をやって検証していくことだろう。これもまた学問の世界での自然な流れだ。でもどんどんとヤヴァいネタが掘り起こされてきたわけである。もうなんだかドキドキするくらいにね。


 化学という分野ならばある程度コンセンサスがある。そのためのD論だし、査読つきの投稿論文の有無だ。今回のこの生物学という分野でも化学と同様の担保というかピアレビューアから信頼を得るためのプロセスがある。でもちゃんと機能していなかった。特にファーストオーサーの女性のD論にはNIHにある文章からの剽窃があったり、写真の使い回しがあったりといろいろ出てきている。


 某掲示板では擁護派がいて、ちょっとしたコピペくらいいいだろうと言っているヤツらがいた。結果オーライならいいだろうということだろう。でもさ、上に書いたように著者の学術的な信頼の根拠なわけよ、D論ってさ。だからもしそれがコピペだらけだったら、ナニを信頼しろっていうのさ。いくら結果がすばらしくても根底がオカシければ、やっぱり結果は疑われるべきだろう。だからD論でコピペが見つかった時点で、このヒトの研究者としての信頼はなくなったわけだ。言うまでもないよね。掲示板で「コレ、国立大の助教だけど、こんなのよくあるよ」とか言って看過しているヤツは、学問を語る資格は全くない


 モンタナに居たときに、同じラボに院生として所属してた日本人学生がいた。ラボマネが基本的に彼のD論の直しをしていたのだが、そこでコピペをしてたのがばれてすげー怒られていた。当たり前のことなんだが、そういうことを厳しく教育していかないとダメな状況っていうのは、ある意味、時代の変遷の犠牲なのかとも思ってしまう。しかし、彼の主張がゆとり世代だからそういった剽窃などの禁忌を教えてもらわなかったなのだが、そもそもそういうものは教わるものなのか?学問は基本的に研究者の善意で成り立っているものだと自分のなかの倫理観では思っていたんだが、そんな主張が出てくるあたり、倫理観の欠如ではないのかと思ったものである。


 まあ剽窃はダメということを学び、D論を仕上げる前にクリアになったのならまあいいんだろう。ただ今回のこのST○Pの件、D論以降も限りなくグレーなものが掘り出されている。すでにNature論文の捏造かどうかというよりも、このヒトの学術的な信頼がないも同然なので、ST○Pが実在していることが確認できればそれでおっけ~という単純なことにはならないだろうと私的には思う。どうなるんじゃろうね。


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【2014/03/11 10:35】 | 研究
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