米国けんきゅうにっき 実験も終盤デス
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
 今朝、同僚(ぽす毒)が実験の合間に話しかけてきた。なんでも彼のPhDアドバイザーに今後のことについて相談したらしい。



 まあ早い話が愚痴なんだがね。まずこの4年間に彼の書いたドラフトを手直ししないばかりか読もうとすらしないとか、ウチの投稿形式(ぽす毒がドラフトを書くが、これをエディットせずにフロムスクラッチからボスが書き直して投稿する)とか。こんなふうに彼の元教官にウチのラボの現状を話したところ、”interesting...”と言われたとか。うん、なんかすげ~ネガティブなコメントだな。



 そんでこれからどうすべきか聞いたらしい。昨年も同じように元ボスにコンサルトしたんだが、昨年は”もう一年頑張って、せめて一報でも投稿するように努力しろ”と言われたらしい。が、今回は”できるだけ早くこのラボを去ったほうがいい”と。その話をまさに聞く前にワタシが同僚に”Staying here is just detrimental to your career..."みたいにコメントしたら、まさに同じ単語で元ボスに言われたと笑っていた。



 さてstopped-flowも終盤だ。今やっているのは還元酵素からP450への電子伝達を見ている実験。NADPH(還元剤)をトリガにして還元酵素ーP450複合体に一酸化炭素雰囲気下で2電子分を与えるとNADPHから電子を受け取った還元酵素は直ちにP450に電子を送る。そしてP450は鉄3価から2価に還元されるのだが、一酸化炭素が回りにあるので、2価に還元された鉄中心に一酸化炭素がすみやかに配位する寸法である。P450の名前の由来の通り、ポルフィリン鉄2価-一酸化炭素錯体は450ナノメートルの波長に大きな吸収帯を持つため、この吸収帯を時間分解で測定しているのがstopped-flowの装置である。


 この反応、酸素があると阻害されるのですべて不活性ガス下での操作となる。サンプル調製も込みでね。とはいっても生化学用のグローブボックスがあるから、そこまで大変というわけではない。stopped-flowもグローブボックス内に入っているし。



 これまで野生型とミュータントそれぞれ6種類の条件(シトクロムb5の濃度を振った)で上記の実験を行った。それぞれ再現性の確認のため2回、サンプル調整をしているので、トータルで24回分のサンプル調整。各サンプルからは20前後のデータが得られるのでざっと見積もって480のデータとなる。(改めて見積もると結構なデータ数なのでちょっとびびった)というわけで来週からデータ解析だな。


 今日は合間をぬってけろっぐあいせんたーに質量分析のサンプルを回収に行かなければならない。寒いのでイヤだなぁと引き伸ばしてたら、ボスが明日には休暇明けで戻ってくる日になってしまった。別にそのサンプル、もう必要ないんだけどな~。ナゼかボスが執拗に回収しろとうるさいのである。そんなわけであとで行ってくる。戻ったらstopped-flowの最後のサンプルを打ち込む。無事に6時半のバスに乗れればいいんだが...



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【2014/03/13 11:45】 | 研究
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