米国けんきゅうにっき まさか銅鉄実験をやらされることになるとはね
学位取得後、研究者として米国へ。このさきどのようなことが待ち受けているのでしょうか?
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 相変わらず抜いた歯の辺りは腫れているんだが、今日はグループミーティングのスピーカーということで粛々と準備をしていた。まだちょっと痛むのでイブプロフェンを飲んでいるんだが...最近、わかったんだが、処方される白錠剤のイブプロフェンよりもゲルカプセルのヤツの方が効果覿面である。まあ処方されたほうを飲んでいるけど。


 一応、抗生剤(アジスロマイシン)を処方されているので、もし感染だったらこれで効くはず。まあ感染以外の炎症もあるだろうから、今夜から少し冷やして寝ることにする。


 歯を抜いてからイヤなことは、歯が磨けないことだな。だから口臭がすごいことになっていることだろう。一応、やはり口内洗浄剤も処方されているので、ある程度は抑えられていると信じているのだが。



 さてプレゼンの準備は終わったんだが、一昨日にボスに言われたことを反芻していた。これまでやってきたstopped-flowの結果をみて"These data are not publishable"と言い出す始末。まあこの辺になると投稿できるかどーかなんて研究者の主観によるんだけどね。個人的には速報なら十分に投稿できるレベルだと思ってるよ。とにかくボスはそういうレベルではないと言っているわけだ(たぶんフルペーパーを想定しているんだろう)。


 stopped-flowを使ってやっていた実験というのが簡単に言えば、還元酵素からP450への電子伝達速度を求めるというもの。この電子伝達がb5というタンパク質が共存することでどのような影響が見られるかというのを観測していたのである。ぶっちゃけいうと、この実験条件だと還元酵素からb5への直接の電子伝達が起こることはやる前からわかっていた。実際、ウチのボスが数年前に書いた論文でもそう書かれている。だが今回、ダメだししてきたのが、この”望まれない”電子伝達によって還元酵素からP450の電子伝達が阻害されるので、publishableではないというわけだな。


 ナニが問題なのかといえば、まずウチのボスの仮説があるわけだ。それはb5と還元酵素がP450の結合に対して競合しているのがb5による触媒反応の阻害の原因であるというもの。わかりにくいかもしれないが還元酵素からP450への電子伝達そのものがb5によって阻害されているのではなく、b5により還元酵素がP450に結合するのが阻害されているのが触媒反応の阻害原因といいたいのである。まあ切り分けて考えれば重要なのかもしれないけどね、個人的な感覚としてはどーでもいい。b5共存下での触媒反応の阻害はb5による還元酵素からP450への電子伝達の阻害による寄与があるという実験結果があるからね。


 で、ナニをさせたいのかというと、b5のマンガン置換体を作っておんなじ実験をさせたいんだ。つまり酸化還元不活性中心をもつb5を使えば、還元酵素からb5への電子伝達のパスを除外できるということ。まあやるのはやぶさかではないが、この実験、アンタの前の論文と全くおんなじ展開じゃん!って突っ込みたくなる。タンパク質の種類が違うだけの銅鉄実験じゃん。それに無機化学者として言わせていただくなら、マンガンは酸化還元不活性じゃないぜよといいたいんだが、彼女曰く、この条件下なら酸化還元不活性なんだと。まあいいけど。なんかほころびが出そうな主張だなぁ。


 というわけで、来週からの仕事はアポのb5を作ってマンガンを入れる作業である。予定していた可溶化変異体タンパク質の精製は別の同僚に渡していいようなこと言ってるし。振り回されっぱなしである。


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【2014/03/27 10:48】 | 研究
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